一昔前のギア 10 新旧のツエルト


 アルパインクライミングにおいて、重たいテントではとても無理なので夏はツエルト、冬は雪洞にツエルトとなる。
ゴアテックスツエルトであっても、ストーブを焚くと結露を避けることが出来ず、しずくが垂れまくり濡れてしまう。
であれば、軽いただのナイロンツエルトでもいいかとなる。
左が古い650g,右があたらしい280gと新旧で相当の開きがあるのは、やはりハイテクの時代だろうか。
ただ、きわめて薄いので、強風下では破られないように気をつけなければならない。

一昔前のギア 9 アナログ高度計


 ここにあるアナログ高度計は、実は三年前に買ったばかりの新しいものであるが、店に並んでいるのを見たとき、ブランド名以外、初めて買った30年前と全く変わっていないことに驚いた。
アネロイドタイプなので進化は止まったままだが、0m~5000mまで計測できる機能は20m単位で読み取れ、ハンデイGPSと地図を見ながら確認してみたがほぼ正確。
最大の特徴は何んといても価格が\3,000と安いことにある。
気圧の変化を利用する為、現在地が変わらなければ、天候の悪化を予想できるので便利。
重量も62gと軽い。

一昔前のギア 8 初代ワイルドカントリーフレンズ







 1975年過ぎにワイルドカントリーフレンズが発明され、木のくさび(赤岩や芦別岳夫婦岩に最近まで本当に見かけた)やヘキセントリックスではなく、クラックにおいてナチュラルプロテクションとして使用されるようになった。
ナッツのようにセットしても、上昇するにつれて外れることもなく、クラックに適応する可動範囲も大きいのは難しいルートを可能とした(あくまで一般例)
ギアとして完璧見えたが、棒状の軸が水平クラックにおいてフレキシブルさに欠けるという弱点もあり、いつの間にかキャメロットやエイリアン等に置き換わった。
それでも、カムのパイオニアとしてのフレンズは忘れられることはないだろう。自分も最近まで一部使っていたが、冷たい視線を背中に感じるようになり、全てキャメロットに。

一昔前のギア 7 ヘルメット


 ヘリテイジと言えばエスパースを思い浮かべるが、その昔ヘルメットも作っていたのはあまり知られていない。
一般的なガリビエールよりもリーズナブルな為、貧乏な私はこれしか買えなかった。
ディープブルーの美しい塗装は、数々の落石から頭を守ってくれた為、傷だらけになってしまい引退となった。
思えば当時のヘルメットの内側にはクッション類は全く張ってなく、色が白だとガテン系建設業仕様に見えるシンプルなもの。
カラフルで、軽量な現在の新しいタイプは、ずいぶん格好がよくなった。