アイスプロテクションの変遷


 近年のアイススクリューの入りの良さはすばらしいものである。下の段の3本はBDのアイススクリューだが左の初期型はノブも無いが、それでもスナーグからこちらに変えて格段に入りが良いと思った。更に中のノブが付きモデルは回しやすくなり、右の最新モデルはそれ以上にすばらしく入りが良い。こうなると古いモデルは使いたくなくなるのが心情で、しかしニューモデルで全て揃えるのは金銭的に大変。核心部で古いスクリューが出てこないようにラッキングを考えて、なんとか使いこなしているのが多くのユーザーだろう。1本の値段が高すぎる。カム等は10数年使っても全く問題ないが、スクリューは刃先や内側が傷つくと直ぐに入りが悪くなってしまう。メーカーは値段を下げるか、メンテナンスをしてくれるようにするかしてくれないものだろうか。
 上の段の右はスナーグ。私は少し使った程度だが、打ち込み、回して回収。氷は割れるし、回しても回してもなかなか出てこない。中、左は大先輩に頂いたもので使ったことは無いが、入りは非常に悪く、アックスを引っ掛けて回していたそうだ。ロシア製のチタンスクリューなんかも有った。
 道具は良くなる一方だが、銀河の滝の初登はどんなスタイルで登られたのだろう?おそらく長いピッケル1本でステップとホールドをカッティング。プロテクションはイボイボをハンマーで叩き込み、ひょっとするとアイゼンもフロントポイントの無いものだったりしたのではないだろうか?