一昔前のギア 4 フィーレ


 その昔、クライミング用のシューズと言えば重く、足首の曲がらないビブラムソールの重い皮製登山靴と決まっていた。
当然のことに5級以上のルートになると、フリーでは歯が立たずあぶみを使用、ハーケンとボルトの連打の人工登攀が当たり前。
これ以上、登攀の世界は停滞し、進化は止まったと思われたそんなとき、EBシューズが出現、世界は大きく変化しフラットソールの時代がやって来た。
そしてついにフィーレがクラック、スラブ、フエース等万能のフリー用シューズとして出現し、大勢の人々に長らく愛されることになった。
自分も履いた時は、なんだか少しうまくなったように感じたのは偶然ではないだろう。
その後、NINJA、レーザー、5.10等続々尖ったシューズが続々と出現したのだが、フィーレは、ただのフリー用シューズではなく、歩けるアルパインクライミングシューズであった為、時代が変わってもしばらく使われ続けた。

一昔前のギア 3 ヘッドランプBF190





今でこそ単四二本で、明るくあきれる位長時間使用できるLEDヘッドランプが、当たり前のように出回っているが、その昔は、豆球、単三四本で重く、10時間程度しかバッテリーが持たないし、、その上氷点下では短時間なのが常識だった。
そのため、重いスペアを何組も持つ苦行があった。
そんなある時、軽いリチウムバッテリーが発明され、長時間使用、氷点下でもOKという時代がやって来た。このナショナルBF190は当時のいクライマーご用達で、一番愛されたのではないだろうか。ただヘッドランプ自体は重く300g、バッテリーが一個1200円X2と懐にはやさしくなかった。今のLEDヘッドランプは70gと軽く、いつ交換したのか忘れるくらい
長時間(100時間?)使用できるのは、ハイテクの時代なのだと今更ながらに感じる。


一昔前のギア 2 フットファング



一時爆発的に売れたアイスクライミング用リジットアイゼンフットファング。
リジットゆえに歩くことは全く考慮されていないので、取り付きまでは別のアイゼンが
必要になり、不便を感じることも多かった。
ただ、いかにものデザインは格好が良く、バーチカルアイスが自分でも 登れそうな気がした。
CAMPの格安価格ゆえ使用したのだが、いくら道具が高性能でも技能がだめでは
たいした使わず、家の中でオブジエと化して今日に至る。



一昔前のギア 1 カジタックスバイル


高価な輸入アックスしかなかった30年前、突然救世主のごとく現れたカジッタクスバイル。
これを持っていないクライマーは、もぐり だとまで言われた名器。
セミチューブとの組み合わせは、アイスクライミングにおいて最強だった。
冬壁、沢の草付きでもOK。現役ではあるが、我が家の前の氷割りでも最強、活躍している。

スイムタオル

一枚で体を全部ふけるというスイムタオル。すばらしい吸水性。冬のテントの中はけっこう濡れるので、こいつであらゆるところをふきまくる。テントの床、天井、結露したコッフェル。濡れた寝袋等等。かなり不快感が軽減。しぼればカラカラ。凍った状態で無理やり開くと表面が剥がれるので注意。

ウェスタンマウンテニアリング (寝袋)


最高の寝袋とは?軽くて、暖かく、濡れに強い。そんなものは存在しないのだが、限りなくそれに近いのがウェスタンマウンテニアリングの寝袋。850+のフィルパワーのヨーロッパ製ホワイトグースダウン、羽があまり抜けない軽い生地。中国製のダウンに比べ、ヨーロッパ製のダウンは清潔な環境で育てているので、摘んだ羽を洗いすぎず、羽の油が残っていて少々濡れても羽が萎まないというのがお店の人の話。確かに少々の濡れには強いというのは実感。初めてのアラスカを前にずいぶんと各メーカーのカタログ見てスペックを比較。ウェスタンが別格の軽さ。そしてお店で袋から出してみるとその復元力に目を見張った。他のメーカーの寝袋ではここまで膨らまない。私はバーサライトとウルトラライトというモデルにずいぶんお世話になっている。以前はICI石井スポーツの取り扱いだったが、ロストアローに替わった。値段は高いがその価値は十分ある。

固定分散用スリング


 ビレーアンカーは固定分散か流動分散か?いまだに良い解決方法が見つけられない。近頃はこのイェーツ(日本での取り扱いは無し)の固定分散用スリングを使っての固定分散が多いが、落下率2を想定した方向に固定すると、違う方向に引かれた時に1つの支点にしか荷重がかからない。トップが落ちた時自己脱出すると、アンカーの1つの支点のみに荷重がかかった状態でのレスキューとなる。そういった点では流動分散はフレキシブルに対応するが、万が一1つの支点が抜けるとスリングがスライドして、もう一つの支点に衝撃がかかる。これは実に怖い。近頃固定分散に慣れてしまったせいか、たまに流動分散にするとどうも気持ち悪くて落ち着かないというのが正直なところだ。なにか両方に対応できるいい方法は無いものだろうか。ちなみにイェーツのスリングは日本に無いが、メトリウスが固定分散用スリングを出している。他にも長いループスリングを使えば3つのアンカーでの固定分散も可能だ。固定分散はスリングをまとめて結ぶので、ある程度幅のあるスリングが解きやすい。細いスリングはカラビナをかます等しないと解けなくなるので注意が必要だ。